ブラック企業と呼ばれる会社は新興宗教と似ている点がいくつかあります。例えば社長が教祖のようにカリスマ性があったり、独自の世界観を持っていたり、普通の会社にはない熱狂的な空気があったり・・・

その中でもブラック企業と新興宗教が特にリンクする点は自分達の組織の価値観を洗脳のような手口で社員一人一人に浸透させることです。

その結果としてブラック企業の社員は会社の在職期間が長くなればなるほど、その会社の文化や理念によってマインドコントロールされてしまいます。まーあ俗にいう、社畜化ですね。

自社の理念や価値観を順守する社畜を育てるためにブラック企業は事実上の洗脳を至ると事で行います。このブラック企業が行う洗脳にはどんなものがあるのか、その点についてこれから一緒に見ていこうと思います。

密室で長期間洗脳のような研修を行う

まずブラック企業では人材に対し、会社の言いなり通りに動く便利な駒となるべく洗脳的教育を必ず行います。その絶好の機会こそが研修、という名の軟禁教育です。

これは何も新卒や新規中途採用者に対する研修だけではなく、あらゆる社員に対して定期的に行われております。こういった洗脳教育は業務面プロセスの習得に役立つこともあるかもしれませんが、基本的にはその会社に対する忠誠心や上司に対する恐怖心を植え付けさせることが目的になっています。

特に密室の逃げ場のない空間や研修合宿などといって山奥で行われる洗脳的な活動には注意。

こういった環境では外部から情報を得る機会が無くなる以上、会社の事以外考えてはならない環境が作り上げられます。こうした空間に数時間或いは数週間身を置かれた人間は、だんだんとそれまでの正常な感覚がマヒしていき、会社の空気や雰囲気、体質に身も心も染められていきます。

このような洗脳的な教育を採用時や定期的に行うことによってブラック企業にふさわしい人材になっていくのです。まさに教育や研修という名のマインドコントール、洗脳ですよね。

会社の文化に合わない人間を解雇する

異端児こそ成功する、人と違うことができる人間こそ才能がある。このような考え方はブラック企業には当然通用しません。異端児は異端児です。

社員は会社の駒そのものです。会社の意向や文化に合わない人間にはそれ相応のきついお仕置きが待っています。

そのお仕置きの中で最も強い処罰こそ懲戒解雇。

勿論とくに正当な理由なく解雇する行為は不当解雇となりえるため、企業にとって大変不利な状況となってしまいます。そこでブラック企業では社員同士に監視の目を光らせさせ、些細な事でもいいので解雇になりえる情報を探させます。

そして何か不正や勤務怠慢を発見し、密告した社員には褒美を与えるのです。こうして会社にとっての悪者を作り上げることによってその他の人間は一致団結せざるを得なくなり、さらにブラック企業としての足並みを揃えていくことになります。

会社への忠誠心を評価する社風を作る

こうしたブラック企業においては、会社の文化や理念・方針通りに身を粉にして勤勉に働く者は普通な人間として扱われます。会社に対して忠誠心をもって行動するのが当然の人間、そのような教育を常日ごろから受けている社員の評価は下がることは無くとも上がることもそうそうありません。

忠誠心の高い人間を評価し昇給させることでも社員の忠誠心や士気は高まるかもしれませんが、そうなると人件費が上がる要因に繋がります。ですから滅多に高い評価を付けることはないのです。

しかし逆に忠誠心がないと判断された人間は先ほど述べた通り当然会社からの報いを受けます。

こうした低い評価を受けた社員が現れることによってその他の人間は、「自分が会社にとって有益な存在なのだ、忠誠心がない人間はダメな奴なのだ」、というまるで自分の評価が高く見られているかのような錯覚を起こします。

このような社風が蔓延することにより社内全体に忠誠心を見せびらかす風潮が出来上がり、忠誠心のある人間はかっこいい、憧れるといった感情を生まれさせるのです。

社長を神格化させる

誰か悪者を作り上げることによっても社員の足並みはそろいますが、それ以上に神格化されたリーダーの存在というものは会社にとっての唯一絶対神そのものとなります。

神のような存在を作り上げることによって、そんな崇高で偉大な人の下で我々は働けているのだという幸福感と、それに背くことが大罪であるという認識を社員に植え付けるのです。

それにそもそもの話になりますが、社長や会長を神格化することはさほど難しいことではありません。

例えば社長の肖像画を事務所に飾らせる、社長をモチーフとしたマスコットキャラクターを作成しそれを商品パケージに印刷するなんて簡単にできますよね。他にも月に一度社長の演説を録音して社員に聴かせて感想文を提出させたり、社長の武勇伝を広めることで社員の間に社長に対する畏怖と尊敬の念を抱かせるのです。

畏怖や恐怖といった感情は尊敬や崇拝と表裏一体の関係にあり、知らず知らずの内に社員は洗脳されていきます。

毎朝社訓や社歌を熱唱させる

ブラック企業にとって毎朝の朝礼は、その日行われる業務の連絡や確認を行う重要な職務であるとともに、会社への忠誠心を確認し合う大事な儀式でもあります。

社訓を何も見ずにスラスラと大声で唱えられる、社歌を大きな声で熱唱できる人間は忠誠心のある立派な社員として認められます。その一方でそれができない社員は駄目な社員として他の従業員の目前で叱責されるのです。

誰だって人前で怒られたくはありませんし、むしろ褒められたいものです。だからこそ必死になって軍歌の如く熱唱するのです。

ブラック企業の洗脳が嫌になったら逃げる

これらのブラック企業のやりかたは当然多くの人が異常だと感じるでしょう。当然本人も初めは何かがおかしいと感じているはずです。

しかしせめて3年は今の会社で耐えるべきという意識が強いこの日本では早期退職には踏み込めず、そのまま我慢し続ける人が多いのが現状です。

このことはよくわかるのですが、管理人としては自分の環境に違和感を感じた場合はすぐに環境を変える事をおすすめしたいです。なぜなら長々とおかしい環境に居続けることで、あなたの心が「ぽきっ」と折れることや、社内の洗脳プログラムによって人格が変わる可能性があるからです。

長く働くことのマイナス面を考えると、ブラック企業から逃げることは決して恥ずかしいことでもなんでもなく、賢明な判断なのです。